2013年 08月 04日
ニュースで目にはしていたが まさかわが子がその目に遭おうとは。 三日前の事。お風呂に入れた直後から赤子が発熱しはじめたので こども救急ダイヤルに 電話をしてみた。というのも その少し前に予防接種を行っていたので 副反応の恐れが あったから。次に県内で小児科の救急外来の受付がある病院を別のセンターに電話で聞き 実家に連絡しすぐに向かう事に。車の中では赤子の熱はどんどん上がっていった。もう気が 気じゃない。赤子の耳に再度体温計を入れてみると 熱は39・2度と出た。こんなに高熱が 出た事は無い。夜間救急で見てもらった結果は 夏カゼとの事。座薬を二錠貰ってその日 は帰る事に。が・・・なにしろ私は赤子の母子手帳&保険証の入ったポーチだけはかろうじて 握りしめて出て来たものの 財布もメガネも持たずパジャマのまま 靴すら慌てて夫のサン ダルを履いて家を飛び出していたので 預り金が払えない。。。一か月以内ならいつでも構い ませんと言われたが 忘れないうちに払うのを兼ね また翌日同じ病院の小児科に日中に かかる事にした。再度の診断の結果は ヘルパンギーナ。あの東京や神奈川などの都会を 中心に 関東一帯で猛威を振るっている四歳以下の子がなりやすい流行り病であった。 思い起こせば感染の疑わしい場所はたくさんある。キッズコーナーにスーパーの子供用カート それにレンタルビデオ店やインテリア雑貨店の休憩所なども立ち寄っている。除菌シートで手 を拭く事はしていたが 空気までは遮断出来ないので やはり子供が多くいる場所に連れて 行くべきではなかった。心底後悔するが もう遅い。可哀想な事をしてしまった。 幸いかなり軽い方だそうで 熱はじきに引くとの事。私が重度の喘息があるので 子供から 感染したら重篤化するかも懸念し医師に聞いてみた。が 赤子の場合は咳・くしゃみ・鼻水 いずれの症状も全く無いので スプーン等の共用 頬へのキスなどを高熱が出ている時に 避け かつ私が普段から使っている吸引薬などを欠かさず吸っていれば 多分感染は避け られるとの事だった。でもあくまで多分。なる時はなるし どうしようもナイ。それから 飲ませる ものは柑橘系を避けるようにとも。その意味は自宅に帰って来てから知る事となる。痛くて飲め ないのだ。唾液すらも染みて痛んで飲み込めない。少しでも塩気のあるものを口に入れると 泣き 叫んで吐き出す。熱は震えが来るほど高く上がり下がりの繰り返し。全く食事が取れないので ぐったりして やがて麦茶などのかなり優しい味のものすらも受け付けなくなった。もうこうなると 神様仏様にでもすがりたい気分にさせられる。どうか少しでも水分が体に入りますように。どうか 高熱を乗り切って元気が取り戻せますように。何度も苦しがって起きる赤子に付き合い 最初の日 は寝ずに朝を迎えた。 熱は体が戦っている証拠。ゆえにかたっぱしから解熱をする事は望ましくない。だがあまりにも 高熱に苦しむのを 放っておく事など出来ない。体が衰弱する一方になる。この加減が実に 難しいが それは母親の手に委ねられる。考えた結果 夜間だけはしっかり眠れるようにと解熱 剤を使い 日中は38度までは心を鬼にして解熱せず というやり方を取った。その結果 高熱は 一日半~二日を掛けて治まった。その間赤子は食事もミルクも全く取れないまま。体は欲するが あまりの口中の痛みに耐えきれず吐き出す。それを傍で見ている私はもう 身が引き裂かれる ように苦しい。なにを大袈裟なww と思うやもしれないが 逆に子供のいるお母さん方であれば 某クイズ番組じゃないが『あーるあーる』とあるあるコールをきっとしてくれるはず(笑 わが子が 苦しむ姿ほど 母親にとっての地獄は無い。 祈るように一口 また一口と赤子に様々な飲み物を用意し飲ませ 時にはあまり長時間口中に 留まらないように少し溶かし気味にしたアイスクリームなどを含ませたりもして 二日乗り切った。 そのアイスクリームを 膝に抱きながら深夜食べさせていた時の事。突然数口目で赤子が大泣きし 体をガタガタ震わせはじめた。動転したが スプーンを見て分かった。食べている最中に 口の中 の水泡が破けたらしい。スプーンには血が付いていた。その痛みは凄まじいらしく しばらく震え が止まらなくなっていた。思わずその光景を見ながら 必死に抱きしめて泣いてしまった。。。 もう少し言葉が達者であれば 「痛いよ!」「苦しいよ!」と大人にぶつける事も出来る。そして 大人であればぶつけないまでも 原理が分かっているし治癒までの日数もある程度把握出来る。 赤子はそのどちらも出来ない。訴える事も なぜこんなに痛くて辛いかも把握出来ずに翻弄され ただ大人しく過ごすしか術が無い。代わってやりたい。本当に。また夫も 熱のある期間もいつも のように深夜の帰宅だったが 夜中眠れない赤子が外に出たがるので 深夜3時に起きて抱いて 散歩へ行ったりなど付き合ってもくれた。父親なら当たり前と思うが それは早い時間に帰宅出来 て 休日が確保されている旦那の話だ。深夜はやはり母一人で外へ出るのは危険と 夫に言わ れてせずにおいたが 夫にも申し訳ない気持ちになる。 ただ幸い 今日の夕方からは急速に熱が引いた。とはいえ微熱はあるし口中の痛みは酷いまま だが 幾分赤子の元気も戻っている。とりあえず一番酷い時期からは脱したようだ。
by rim27
| 2013-08-04 23:15
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